機能訓練指導員認定柔道整復師・超音波観察装置研究会会員 No.108-00355
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自律神経による痛みとは?
私たちの神経の分類
人の神経系(いわゆる機械で言えば電気系)は大義の意味では脳神経系と脊髄神経系に分かれます。そのほか簡単に申しますと”運動神経”と”自律神経”に分かれます。
運動神経
「手を上げて」と言われれば手を上げられますね。これはあなたの”運動神経”に支配されている筋肉に指令が届き手を挙げることができた訳です。つまり自分の意思でコントロールできるもの。
自律神経
「心臓を止めてみて」や「胃液の分泌少なくして」と言われてもそれを出来る人はいません。つまり自分の意思ではコントロール不可能なものは自律神経支配となります
自律神経系は分類すると「交感神経」と「副交感神経」に分かれます。
「交感神経」は頑張っている時や基本的に起きている時に活発に作用るのに対し「副交感神経」はリラックスしている時、休んでいる時に優位になります。活発な状態の時(交感神経優位)は顆粒球(増えすぎると活性酸素を多く出してしまう)という免疫が働き、リラックスする時(副交感神経)はリンパ球という免疫(ウィルスなどを攻撃する)が活発に働きます。このふたつは互いに拮抗して働くので”片方が優位の時はもう片方はお休み”という関係性を持ちます。
例に出してあげると、子供が雪の中で手に冷たさを感じないくらいに雪合戦に夢中だったとします。しもやけになっていても活発に動いているという事は交感神経優位な状況なので位熱海を感じませんが、家に帰って眠くなってくるとリラックスモード、つまり副交感神経優位に働き始めるので免疫機能が一気に高まり、しもやけがジンジンと痛み出してくるという経験ってありませんか?
インフルエンザにかかったとして一生懸命働いている時(交感神経優位)は大丈夫だったのに,家に帰ってバタンキューと寝た途端に(副交感神経優位)一気に熱が上がり始める、起きている時は大丈夫なのに夜寝床に入ると咳が出てしまう。朝眠い時は鼻水が出てしまう。プロボクサーは試合後の夜は寝ないと聞いた事があります。副交感神経が優位になると一気に顔が腫れてしまうからだそうです。つまりこれらはすべて自律神経の働きによるもの。
ちなみに自律神経のバランスとしては「交感神経6:4副交感神経」が理想的と言えます。このバランスが外的要因や心的ストレスが過度に働いた時に様々な症状を”痛み”として出してしまうのです。
ここで言う”自律神経による痛み”とは、これらのバランスが著しく乱れた事によって起こる様々な痛みです
その人が元々の特性として持っている場合もあります。
交感神経優位のタイプは強めのマッサージなどを好み、効果がありますが、副交感優位のタイプの方はマッサージなどその時は気持ちがいいのですが後から必ずと言っていいほど”揉み返し”が来て逆効果担ってしまうのです
自律神経のバランスの乱れは誰もが自分でコントロールすることは不可能です。しかしこのバランスの崩れはいずれ負の連鎖を引き起こし続けるのです。
壊れたタンスの引き出しのように次々と調子が悪くなっていく。床の水漏れ(例えば腰の痛み)の原因は床(腰)ではなく床下の配管(自律神経)に原因があるはずなのに床の修理だけ延々にしても治らないということですね。
近年は稀に見るストレス社会と言われていることも、このような痛みが増えていることの原因の一つかもしれません。
「笑う」「好きなことに没頭する」「我慢をしない」事も治癒への近道なのです。