機能訓練指導員認定柔道整復師・超音波観察装置研究会会員 No.108-00355
こくふだ接骨院
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骨折・脱臼
脱臼
幼少期の肘の脱臼(肘内障)
子供が手を引っ張られた後などに、痛がって腕を下げたままで動かさなくなります。
肘の輪状靱帯から肘の外側の骨(橈骨頭)がはずれかかることによって起こります。これは5歳以下の子供の場合橈骨頭の骨形成がまだできていない事により輪状靱帯から逸脱しやすい事でおきます。靱帯が緩んでしまう事により癖になることもありますが、多くは幼稚園年長にあがる事には骨もしっかりしてくるので外れなくなります。
子供によっては肘よりも肩や手首が痛いと主張する場合が有ります。すぐに接骨院に受診させましょう。
スポーツなどアクシデントによる脱臼
関節がはずれて、骨の位置が関節からずれてしまった状態が脱臼です。脱臼には疾患によるものと、衝撃などの外傷によるものがありますが、外傷性の脱臼では自分では動かせないほどの痛みと関節の変形が生じます。転倒や衝突による衝撃などの外傷で、関節に大きな力がかかると脱臼することがあります。整復をすれば関節は元に戻りますが、脱臼した関節周辺の軟部組織(靱帯や筋・腱、関節包)は大きなダメージを受けて出血したりしている事が多いので、その後の固定や治療は不可欠です。捻挫の領域を超えたものだと考えればいいと思います。
中には骨折も起こしている脱臼もあるので自己判断せずに専門家への診察が必要です。
比較的多い脱臼
◻︎肩関節脱臼
脱臼時に関節唇を損傷すると、その後の習慣性脱臼を引き起こしますので、しっかりとした治療が必要。
◻︎手指の脱臼
ボールや壁への直撃やコンタクトスポーツにより起こります
◻︎顎関節脱臼
比較的多い脱臼の一つです。
骨折
幼少期の肘の脱臼(肘内障)
骨が壊れることを骨折と言います。したがって、ヒビも骨折ですし、骨の一部分が欠けたり、凹んだ場合も骨折です。
骨折は骨に力がかかって発生します。健康な骨では、かなり大きな力がかからないと骨折しません。しかし、骨全体が弱っていたり、骨の一部が溶けていたりすると、弱い力でも骨折します(病的骨折)。
骨とその周囲は神経と血管が豊富ですので、骨折するとその部位に痛みと腫脹が出現します。骨折がひどい場合は、動かせなくなったり、外見が変形したりします。しかし、単なる打撲や関節脱臼でも似た症状が出るので、診断をはっきりさせるにはX線(レントゲン)写真を撮ります。
骨折の種類
転倒により見られる骨折
◻︎橈骨遠位端骨折(コーレ骨折・スミス骨折)
転倒の際に手をついた時に起こります
高齢者に多く見られる骨折
◻︎大腿骨頸部骨折
高齢者の転倒の際に起こります。これは手術が必要になります。
◻︎脊椎椎体骨折
高齢者が尻餅をついた時に起こる「圧迫骨折」
スポーツに多く見られる骨折
◻︎足関節果部骨折
脱臼骨折。外くるぶしや内くるぶし付近の骨折。
◻︎腓骨遠位端骨折
いわゆる足関節剥離骨折です。強く足をひねると起こります
◻︎上腕骨顆上骨折
転んで手をついたり、鉄棒やうんていから転落して肘が反ることで骨折します。子供によくみられる骨折です。血管損傷の場合には、早急に手術が必要です。骨折した部分では、骨が曲がって癒合することで、変性(内反肘)が残ることがあります。
◻︎疲労骨折
疲労骨折とは、1回の大きな外傷でおこる通常の骨折とは異なり、骨の同じ部位に繰り返し加わる小さな力によって、骨にひびがはいったり、ひびが進んで完全な骨折に至った状態をいいます。丈夫な針金でも繰り返し折り曲げ続けると折損してしまうのと似ています。
特に運動の激しい成長途中のジュニア世代に多く見られます